はじめに
「親が要介護5と診断されたら、どんな手続きが必要なのか?」
「介護保険の申請はどう進めればいいのか?」
この記事では、私の父(81歳)が要介護5に認定された実体験をもとに、申請の流れや注意点、そして実際に利用した介護サービスについて詳しく紹介します。
要介護5とは?どんな状態?
介護保険制度における「要介護5」は最も重い介護度で、日常生活のほぼ全てに介助が必要な状態です。
- 食事・排泄・着替えが自力では困難
- 移動や立ち上がりにも常に介助が必要
- 認知症や身体機能の低下により、見守りや支援が欠かせない
👉 簡単に言えば、常時介助が必要で、自分だけでは生活が成り立たない状態です。
父が要介護5になった経緯(体験談)
2020年5月、81歳の父は脊椎管狭窄症の手術のために入院しました。
ところが病状は急速に進行し、わずか4か月ほどで両手が上がらなくなり、歩行も困難になりました。
- ズボンの上げ下ろしはできず、排泄には常に介助が必要
- 食事は自分で箸を使えず、犬のように口をテーブルに近づけて食べるしかない
さらに2020年6月、父は院内で新型コロナに感染し、1か月間の隔離生活を余儀なくされました。
体力は急激に低下し、予定していた手術も中止に。最終的に要介護5と認定されました。
介護保険申請の流れ
介護保険の申請から認定までの基本的な流れは次の通りです。
1. 市区町村で申請
介護保険課に申請書を提出。被保険者証も必要です。
2. 認定調査(訪問調査)
調査員が自宅や施設を訪問し、本人の生活状況を確認。
「食事」「排泄」「移動」「着替え」など日常生活に関する質問が行われます。
3. 医師の意見書
主治医に診断書を依頼し、病気の状態や生活機能を記入してもらいます。
4. 介護認定審査会
調査結果と医師意見書をもとに、審査会で介護度を判定します。
5. 認定通知
申請から約30日後に結果が届き、父は要介護5と認定されました。
父が実際に利用した介護サービス
父は要介護5でしたが、最初から全てのサービスを利用したわけではありません。
短期間で要介護5になったため、自分自身の体の不自由さを受け入れるのに時間がかかり、当初は次の2つだけを利用していました。
- 福祉用具レンタル(ベッド・車いす)
- リハビリ(医療サービス)
デイサービスを利用し始めたのは1年半後
入浴サービス(デイサービス)を利用し始めたのは、要介護5と認定されてから1年半後のことです。
それまでは私が自宅で入浴介助を行っており、肉体的にも精神的にも大きな負担を感じていました。
申請で大変だったこと
- コロナ禍で役所や病院との連絡が取りにくかった
- 医師意見書の作成に時間がかかり、不安が長引いた
- 父が隔離中で様子が分からず、精神的に辛かった
- 娘の結婚式とも重なり、喜びと不安が交錯した
介護保険を申請してよかったこと
- サービスを少しずつ取り入れることで家族の負担が軽減
- 経済的な自己負担が減り、安心できた
- ケアマネジャーに相談できる体制が整い、孤独感がなくなった
要介護5でも「すぐに全部は使わなくてもいい」
多くの方が「要介護5ならすぐに介護サービスを全部使うのでは?」と思うかもしれません。
しかし、父のように本人の気持ちや家族の状況によって、最初は限られたサービスだけを利用するケースもあります。
👉 大事なのは、必要に応じて少しずつサービスを取り入れていくこと。
制度はあくまで「支え」の選択肢であり、家庭ごとに合った利用の仕方をして良いのです。
これから申請する方へのアドバイス
- 書類は早めに準備し、分からないことは役所で確認する
- 医師の意見書は時間がかかるので早めに依頼する
- ケアマネジャーや地域包括支援センターを頼る
- サービスは「すぐ全部利用しなくてもいい」、段階的に取り入れてOK
まとめ
父は脊椎管狭窄症とコロナ感染をきっかけに、短期間で要介護5に認定されました。
最初は福祉用具レンタルとリハビリしか利用せず、デイサービスを取り入れたのは1年半後でした。
介護保険の申請は不安や困難もありますが、制度をうまく活用すれば、家族の負担は大きく軽減できます。
👉 親の介護とお金に悩む方は、焦らず、自分たちのペースでサービスを取り入れてみてください。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。